はましゃかのミュー研ブログ

某美大の準ミスが贈るハピネスミュージカルライフ

かわいいと言われて吐き気がしたことがあります


モテ技を試すために擬似好きな人作った事ありますか?

私はあります。




散々バカにされたあずき色のランドセルともお別れし、
中高一貫の女子校に入学しました。

※あずき色のランドセル話→http://shakasssh.hatenablog.jp/entry/2017/05/07/115530


友人たちの無償の愛に包まれぬくぬく育ち、気づけば18歳。

このあと社会で「女」と認識されることになる、
なんて全く想像していませんでした。


そんな中、男女がいる社会に少しずつ参加していると


‪自分が性的対象になる可能性に気付いてしまった瞬間がありました。

正直、吐き気がしました。


まず、「かわいい」という言葉に、引きました。‪
(ごめんなさい今は大好きですたくさん言ってください)‬


「かわいい」は女子校でもお互いに使っていたし、聞きなれない言葉ではありませんでした。

‪でもなぜか、褒め言葉とはわかっていても、‬
‪同世代の異性から発せられるその‬‪“レベルつけてる感”に耐えられず、

見下してんのか?って思ってました。



何…言ってんの?この人?て感じですよね。

すいません。率直に言います。




私服着て歩くだけで、


モテてモテて仕方なかった!!!!




はい。失礼しました。


メガネに真っ黒で膝下スカートの制服の時と、
コンタクトにして私服を着ておしゃれをしたとき。

その扱いの差に愕然としました。

それってコンタクトのCMみたいに
「キラキラ〜世界が変わったわ〜!ハッピー!」
で良かったのかもしれませんが、

私は真っ黒な制服の自分も好きなので、ちょっと、なんでだよ?て思っちゃったんですよね。


異性が可愛いと思う人への態度と、そう思わない人への態度や扱いの差。

今までの「面白くて賢い奴が上に行くカースト」と全く別の世界を目の当たりにしました。

それと同時に、

スカートを短くしてはいけない。
髪を下ろしてはいけない。
メイクをしてはいけない。

これら校則で禁止されていたこと全部やると
面白いくらいに反応が変わるのが楽しくて、

楽しくて楽しくて、、、、


こりゃもう、
全部やってやろう!!!!!
と。




上目遣いをしてはいけない。(書いてない)

アゴムをくわえながらおもむろにポニーテールにしてはいけない。(書いてない)

道ではぐれそうになっても裾をチョンと掴んではいけない。(書いてない)

嬉しそうに小走りして満面の笑みで「おはよう」と言ってはいけない。(書いてない)




…これぜんぶ雑誌セブンティーンに書いてあったんですけど、

「どうやらこんなことをすると男子は喜んじゃうらしいぞ」という“モテ技”を
女子校外でふざけてやったときの、超能力感。


怖いもの見たさで、知りうる「技」全てを試しつくしました。

その頃の私、めっちゃ見せたいです。笑

めぐり合う異性にもれなく微笑みかけ、なぜか恥じらうサイコパス少女。


まるで研究所で惚れ薬の実験を重ね、
ついに実際の人間に投薬する興奮。


でも、そのときの私はまだ知りませんでした。
この新薬の副作用を。

そう、

異性からダイレクトに向けられる、性的興味です。




…いや副作用でもなんでもねぇよ。

と思ってるそこのあなた。

いや、そうなんですけど、


モテたい少女が考える
「自分がかわいくなってみんなハッピー☆」

と、

男子の「モノにしたい」。

この落差、
めっっっっっっっちゃ大きいんですよ。

この少女(仮)、
そんなこと望んでませんでした。

この新薬の副作用は、捕獲される恐怖。


‪かわいいが独占と性欲で返って来る構図、
‪正直理解できなかったんですよね。


可愛くなるというキラキラ体験に足を踏み入れたとき、
いきなりダイレクトに遭遇した捕獲物語には、恐怖しか感じませんでした。


困った私は師匠と呼び慕う母校の先生のもとを訪れました。

「先生、
モテてモテて仕方ありません。

みんな優しいですがちょっとこわいです。
あげく女子には冷たい目で見られます。
これはなんですか。」


すると先生は言いました。

「この学校を卒業した人は、全人類を愛するように出来ているので、あなたが全員に親切にしているのは不思議なことではありません。


でも、共学で育った女性は、
好きな男子の話にしか笑いませんし、
好きな男子にしか親切にしません。


はじめてあなたに出会った男性は
自分が特別扱いされていると感じて、きっと

あなたが自分に恋してると思っていますよ。






「なるほど〜!!!!
そりゃモテるわけだ!!」



師匠から自然界の摂理をまた1つ学び、
わたしはほどほどにすることを覚えました。






「人に親切にすること」や「可愛くいる工夫」って、

ウサギが自分に塩胡椒かけて待つためのものじゃない。

時にはそれが媚びているように見えて
誤解や危険を招くこともありました。


でも、
本来は好きな自分でいるためにしていること。
危険に遭ったからと手を緩めるのはもったいない。

だって、
理解と自由に守られた、
タフな可愛さって最強じゃないですか?


誰かのものになるための可愛さも、
もちろんあっていいけど、

そこがゴールになると、
そのあとどうしたらいいのか私だったら悩んでしまう。

パートナーがいてもいなくても、
独立した魅力を放ち続ける人間にあこがれるし、そんな人になりたい。



私だけじゃなく、
本当は誰しもが願ってやまないことなはずだから。






この文章に出会った誰かの背中を、
ちょっとだけ押せることを願って。




#しゃかかわ
photo @meg_omori







次回は、「別の可愛い」に出会った時の話を書こうと思っています。


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『かわいい格好なんてしたくない』
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