はましゃかのミュー研ブログ

某美大の準ミスが贈るハピネスミュージカルライフ

女の子らしい格好なんてしたくない

私、ランドセルがあずき色だったんですよ。‬

 

‪絵の具セットも、ピンクとブルーの2択があって、女子で1人だけ青でした。

 

しかも、選択権がなかったんです。

母親が選んだものでした。

 

 

‪「なんで女の子はみんな赤なのに、わたしだけあずき色なの?」‬
‪「なんで私だけブルーなの?」て母に聞いたら ‬

 

‪「私が気に入ったから。素敵でしょ。」で済まされてました。‬

 

‪いまでこそランドセルって色んなカラーがあるけれど、

‪私より上の、だいたい小学校が終わる頃にゆとりが始まった世代って、‬

 

‪ほとんど男女で黒と赤でした。‬

 

‪だから当時は目立って、結構からかわれたんですよ。ピンクとかならまだしも、あずき色って。どんなデパートで買って来たのっていう。‬

 


‪それに加えてお姉ちゃんの機嫌を損ねるのが嫌で、姉妹でピンクとブルーを贈られたときは必ず姉にピンクを譲っていました。‬

 

だからか、女の子らしい格好って全然したくないんですよね 。‬ 

 

今でこそファッションを楽しんでますが、

華奢なアクセサリーをつけたりするの、未だに抵抗があります。

 

 

‪初めて小学校という世界に入って、男女があることを意識したときに、‬

 

‪赤と黒が混ざったような色のランドセルを買い与えられ

 

‪ほとんどの男の子が選ぶバッグを買い与えられ、(置き場所も男子の方だった)‬


‪とつぜんジェンダーについて疑問を投げかけられる6歳女児。‬

 

 

‪女「どうしてブルーの絵の具セットを使ってるの?お兄ちゃんいるの?おさがり?」‬
男「へんな色のランドセル〜おばさんくさ!」‬

 

‪入学してすぐに率直な意見が集まりました。

私も同感のセリフばかりでした。‬‪でも、‬

 

 《自分で決めた色じゃないけど‬、変えられない色だから支持しないとかっこわるい》‬

 

‪そのプライドが働いて、さまざまな返しをひねり出しました。‬


‪「青が好きだからだよ。お姉ちゃんしかいないよ。男の子がピンク使っててもかっこいいよ!」‬
‪「あずき色って言うんだよ。6年間使うって決めてるの!」等………。

 

‪ドヤ顔いじめられっ子の原点ここにあり。今とあんまり変わりませんね。笑‬

 


‪そこから‬
‪「少数派を選ぶことって‬
‪バカにされるけどかっこいいかも」‬
‪みたいなヘンな意気地がついちゃって、‬

‪自分の意思とは関係なく‬

 

みんなが右の道に行くならちょっと左の道を見てくる!‬

 

‪というのが基本感覚になってしまいました。‬

 

母親から「女らしくいなさい」なんて、

間違っても言われたことがないんです。

 

‪そんなわけで、‬
‪今も自然と女らしい格好をする(=ピンクを選択)っていうことは、すごく抵抗があります。


‪“かわいい格好”をしてるときは、

社会人が「規律」を表現するためにスーツ着る感覚で、‬

 

「自分が好きなかわいい」を表現してるだけという、つまるところ毎日がコスプレ。‬

 

 

‪部屋ではダサTにスウェットで深呼吸しているので、‬
‪パジャマがかわいい人とハイヒールを日常的に履く人は本当にすごいなと思って見てます。‬

 

  

‪実は母親が私にランドセルを買ったのって
‪“男女労働参画社会”を目指そうよ〜、みたいな、ジェンダーの論争がアツかったときなんですよね。彼女自身も女らしさについて考えを巡らせていたのかもしれません。
‪(にしても荒かったなぁ…笑‬)

 

 

ぶりっ子と思われることには全然抵抗ないんですけど、どうしても従順なピンクを選ぶことができない。‬


‪素直にピンクかわいい!って選択できる女の子にはある種の憧れがあります。‬

 

‪とくにミュージカル映画『 パリの恋人 (Funny Face)』に出てくる、

 

ファッション界に旋風を巻き起こす媚びないショッキングピンクは

強さがあってすごく好きです。‬

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‪ 《自分で決めた色じゃないけど‬、変えられない色だから支持しないとかっこわるい》‬

 

‪これって、自分の名前や特徴にも当てはまるなぁって思います。自分がまず認めないと、誰もバカにするのやめてくれないから。‬

 

‪自分をバカにすることに逃げるのも、ほどほどにしないと格好悪いし。‬

 


‪結局、おばさん臭いとバカにされていた「あずき色」は、今や「ボルドー」なんてオシャレな名前でファッション界に登場してます。

人生なにがあるかわかりませんね。

 

そんなことでまとめたかったわけではなく笑、 

 

人には最初から決められた変えられない色っていうのがあります。

 

自分の選択権なく、みんなとちがう色を選ばされてて、それは変えられない色だってこと、

誰しも経験してると思います。

 

 

少数派にいることがつらいと少しでも思っている人に伝えたいです。

 

なぜ自分はこの色なのかって、

1度でも考えた人は強いです。

 

多数派との間にあるものとか、

他の選択肢とか、色んなこと考えたと思います。

 

だから、他の少数派に出会った時も、理解しようとするやさしさと賢さが、自然と身についているはず。

 

だから、あなたはやさしくて強いです。

 

 

どうしても理解できないものに出会った時は、

「選べなかった色」があること、思い出してみてください。

 

‪この文を読んで、どこかで小さなわだかまりが解けることを願っています。

 

 

 

初回投稿でした。

こんなボリュームはなくてもぼちぼち続けられたらいいなぁ。笑

 

‪はましゃか‬

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画像‪出典 http://lumiere.net.nz/index.php/reconsidering-funny-face-an-illustrated-essay/